Fashion Book"Kakuchosuru Fashion"

JUGEMテーマ:ファッション


話題の書籍『拡張するファッション』



心待ちにしていた『拡張するファッション』が先月末に発売されました。もう話題ですね! ファッション・ジャーナリストの林央子(はやし なかこ)さんによる、彼女自身初めてのファッション評論集です。

“アート、ガーリー、DIY、ZINE…”といったキーワードが並ぶだけでなく、さらに“林央子さんによるファッション・ブック”ときたら、私にとっては確実に“マストバイ”な1冊。なぜなら、林さんが90年代に出した『BABY GENERATION』は今でも私のバイブルといっていい本のひとつだから。『BABY GENERATION』は説明不要のキム・ゴードン(ソニック・ユース)やソフィア・コッポラ、そして映像作家のタマラ・デイヴィスなど、90年代のガーリー・カルチャーを象徴するような女性アーティストたちの作品や部屋などの写真をカラーで紹介したフォトブックなのだけど、当時の私がこの本にどれだけ熱狂したことか。ペラペラとページをめくりながらクリエイティブな想像を繰り返していたあの頃。そういった日々があったからこそ今の私と私の活動があると言っても過言ではありません。ほんとに。

さて、私の思い入れの強い『BABY GENERATION』辺りを含めた90年代以降のファッション〜アートシーンにまつわるインタビューやテキストをまとめたのが『拡張するファッション』。この本が面白いのは、既存概念にとらわれず自由でDIYな活動をするクリエイターへ焦点が当てられているところでしょう。それはつまり、林さんの鋭くてユニークな視点ということになるのだけど、さらに彼女のスマートな文章がいいのです。ぶっちゃけ本書に出てくるファッションについて詳しくない私(完全に音楽とカルチャー寄りなので)をぐいぐい“その世界”に引きずり込んだのだから。そう、正直言うと、私は「ガーリーとは何だったか?」で始まる、本書の中でフェミニズムやライオットガールについての言及が最も多い第1章「Action Speaks Louder Than Words」目当てで本書を手にしたクチ。でも、気づいたら最後の最後まで、隅から隅まで堪能してしまっていました。それはどこからどう読んでもピュアな刺激に満ちているから! スタイルとかビジュアル的にということではなく、本書にはタフで自由なパンクスピリットが根底に流れているところも素晴らしかったです。 

帯にも刻まれているように本書は「モードでもカワイイでもない、もうひとつのファッション史」であるけれど、もはやファッション・ブックを超えた書籍なんじゃないでしょうか。第1章で登場するアーティストのミランダ・ジェライは林さんと本書にこんな言葉を贈っています。「彼女は同世代のこのうえなく趣味のよい反乱者をひとつに結びつけてきた。けれども、なにより特別なのは彼女自身だ。彼女の繊細で親密な文脈は、それだけで魅力的な人々からベストな部分を引き出してきた」。ちなみに、ミランダは過去にル・ティグレのジョアンナ・フェイトマンとファンジン「Snarla」を制作していた人でもありますよ。

どの項目、どのページから読んでも刺激的な『拡張するファッション』。モノ作りをしている人なら創作意欲を掻き立てられること間違いなしですね…というか、それは誰でもなく私なのですが。ライオットガールな女子もぜひ!

ところで、『拡張するファッション』。現在刊行記念イベントをいくつかやっているので、書籍と同時にチェックしてみて下さい。

本日6月14日はトークイベント(@DOMMUNE)。
タイトル:『拡張するファッション』in DOMMUNE!!!!!
日時:2011年6月14日(火)19時〜21時
料金:未定
出演:
林央子(編集者、ライター)
南馬越一義(BEAMS創造研究所)
中島敏子(『GINZA』編集長)
小林エリカ(作家、アーティスト)

司会:岡澤浩太郎(編集者)

こちらはすでに始まっています! 今月26日まで。
『拡張するファッション』刊行記念イベントが原宿VACANTにて開催

期間限定の展示イベントを原宿VACANTで開催します。『拡張するファッション』の著者・林央子が所蔵する、スーザン・チャンチオロの服や雑誌『Purple』の源流となる展示カタログなど貴重な図版資料を公開。『拡張するファッション』の世界、そして林央子が見続けてきた世界を、展示で表現いたします。また期間中、トークショーなど展示以外の企画も行う予定です。

http://event.n0idea.com/post/5637643229

イベント詳細:
会期:5月27日(金)〜6月26日(日)
13:00-20:00 月曜休館
会場:VACANT 1F特設スペース (渋谷区神宮前3-20-13)
書籍『拡張するファッション』や『here and there』バックナンバーもお買い求めいただける予定です
特設サイト:http://books.bluesinter.jp/kakucho/wordpress/
企画協力:ブルース・インターアクションズ、影山裕樹

Paris Hilton 'Life On The Edge'

お騒がせブロンド 波瀾万丈のバイオグラフィ本



「世の中には、ほしいものをなんでも手に入れてしまう女の子がいる…」
というわけで、“有名であることで有名”なパリス・ヒルトンのバイオグラフィ・ブック日本語版が発売中。

本誌は、ゴシップ誌が書かないパリスの“本当の素顔”を綴ったヒストリー本。華麗なる生い立ちから、ヒルトン一族の“人生で成功するために必要な十箇条”、奔放な男性遍歴、リアリティ番組『シンプルライフ』、 セックス・ビデオ流出、ビジネス・ウーマンとしての成功、モデルとして、デザイナーとして、ハリウッド進出と女優業、歌手デビュー、最悪なペットの飼主に選ばれたこと、携帯電話のハッキング、ニコール・リッチーとの絆、豊胸疑惑、リンジー・ローハンとの確執、ブリトニーとの友情、パリスが明かす“女性がセクシーに見えるようになる方法”、自分のことを笑いのネタにするユーモアの才能、飲酒運転で禁固刑になったいきさつまで――パリスの人生も、魅力も全開にされた内容となっています。全288ページ。

さすがは“ゴシップの女王”。あまりに現実離れした話の内容や展開に滑稽さを感じてしまうところも多々あるけれど、例えば、たびたび訪れる逆境にもめげない/ピンチをチャンスに変えてしまうような強さや好奇心旺盛かつバイタリティ溢れる行動力の持ち主でもある彼女の姿には、特に女性なら共感できる/勇気をもらえるポイントもきっとあるはず。バカバカしさの裏側にあるパリスのチャーミングな部分や情熱が見えてくるのが、本誌の魅力でしょうか。

日本版にはオリジナルのカラー写真も多数掲載されています。気になる方はぜひチェックしてみて。
「わたしは帝国をつくりたいの。一生、“あのヒルトン一族の娘”として見られるのはいや。自分自身の力で有名になりたいの。だからものすごく働いてるわ。この業界で、わたしほどハードに働いてる人はいないんじゃないかしら。毎朝六時に起きて、ひっきりなにし電話に出て、スタジオで写真撮影をして。この二年くらい、まったく休みはないわ。すごく忙しくて、すごく大変だけど、でも全然苦じゃないの。それでも、人はわたしが何もしていないって思うのよね」
「『シンプルライフ』はリアリティ番組だから、みんな、番組のなかで起こっていることを真実だと思っているのかもしれないけど、あれはフェイクよ。基本的にすべてのリアリティ番組はフェイクなの。目の前でカメラが回っている以上、ありのままの自分を出すことはないわ。声だって変えたわ。服装も実生活とは違うの。あれはわたしが選んだキャラクターなのよ。脳天気で屈託のない、ハッピーなキャラクターよ。人はわたしのことを知ってるつもりかも しれないけど、決してそうじゃないわ」

パリス・ヒルトン
『小悪魔セレブの優雅な生活』
チャス・N・バーデン著/今泉敦子訳
1,360円(税込)
ISBN:978-4-86020-285-9 
B6・並製・288ページ
日本版オリジナル・カラー写真満載!
発売中

「パリスは大統領より人気者!」――『ワシントン・ポスト』紙
「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」受賞――2008年ハーバード大学選出

VIVA Kimono! : Kimono Girl No Sokojikara


『着物女のソコヂカラ』
ブルース・インターアクションズ刊
2,415円(税込)
発売中

ここ数年、街でも着物姿の若い女性を
目にすることがグンと多くなったが、
だからこそ必要になってくるのが
本書のようなファッション・ブックだろう。

タイトルが示す通り、
“着物女”のソコジカラを発揮できるよう
導いてくれる、
“キモノガール”には嬉しい実践書。

着物の着こなしにおいて
最高のお手本は、ズバリ日本映画!
てなわけで、
着物スタイリストの石田節子さん、豆千代さんらが
粋な日本映画からインスパイアされたという
新たなスタイリングを提案&解説している。

女優の若尾文子さんによる“映画×着物”トークも掲載。

着物の着こなしが……と悩んでいる方、
いつか着物を買いたいわと思っている方、
ぜひどうぞ。

また、本書と連動して
着物映画祭07“日本女子のソコヂカラ”
と題した企画がひな祭りの日からスタート。
鈴木清順監督の代表作『ツィゴイネルワイゼン』を含め、
50〜80年代に制作された
6タイトルの映画が16日まで上映される。
ちなみに初日には、
豆千代さんのトークあり!

ユーロスペース(東京)レイトショー他、
神戸、名古屋……順次開催。

“着物の手本、ここにあり”
って、素敵すぎる!
つか、下のページに掲載された写真だけで、
すでに私、グッときてます。

“日本女子のソコヂカラ”のページはこちら>>>
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